ケータイ向けコミック配信で、小学館、NTTソルマーレが提携 ～少年サンデーなどで連載された有名人気コミックを配信開始～

　デジタルコミックのオリジナルブランド「C'moA（シーモア）」を販売しているNTTソルマーレでは、平成16年8月から、NTTドコモのｉモード公式サイトとしてケータイ向けコミック配信サイト「コミックｉ」を開設しています。平成17年3月末にはケータイからのコンテンツダウンロード数は月間20万を超え、サービス開始以来8ヶ月で約100万ダウンロードに達しており、コミックの発売タイトルも55タイトル（約1,000ファイル）を数えるケータイ向けコミック配信サイトとしては国内最多のタイトルを提供しております。更にご利用いただいているお客さまからのもっと多くのタイトルをケータイで読みたいとのご要望にお応えするため、多くの出版社の中でも特に年齢・性別を問わず幅広いターゲット層向けに多くの名作コミックを刊行しており、新たな販売手法にも積極的である小学館との連携を望んでおりました。
　小学館では、既刊の名作コミックについて時代を超えてさらに普及させるために、コミックのデジタル化を推進してまいりましたが、ケータイでのデジタルコミック配信に関しては、NTTソルマーレの表現手法を評価し、具体的な配信実施について検討してまいりました。
　この度、両社の思いが合致し、NTTソルマーレが提供するケータイ向けデジタルコミック配信サイト「コミックｉ」にて小学館の所有する数多くの名作コミックを配信開始するなどの提携をすることといたしました。

　今回配信される小学館コミック6作品は、少年誌系（「少年サンデー」など）から2作品（「六三四の剣」、「Ｂ・Ｂ」）青年誌系（「ビッグコミックオリジナル」など）から2作品（「人間交差点」、「東京ラブストーリー」）、女性少女誌系（「少女コミック」など）から2作品（「闇のパープル・アイ」、「快感フレーズ」）と、意図的に様々なユーザー層をカバーする作品がラインナップされているのが特徴です。しかもそのどれもが、数々の漫画賞を受賞したり、テレビアニメ化、ドラマ化、ゲーム化されるなど、一世を風靡し、現在も読み継がれる名作ばかりです。
　こうした名作コミックをデジタル化するに当たり、NTTソルマーレが有するカットマンガ制作技術の粋を極めた、解釈、構成、演出などのテクニックを利用することで、ケータイの小画面においてもすらすらと読みやすく、作品の魅力を余すところなく再現したコンテンツを、ケータイユーザー向けに発信することが可能となりました。
　今回の提携によって、(1)幅広いニュアンスを持つ漫画に即応できる「カットマンガ制作技術」のレベルアップ(2)様々な性別・世代におけるデジタルコミック受容状況の分析(3)これまで漫画をあまり読んでいない、いわゆる「ケータイ世代」への漫画の浸透(4)紙媒体と電子媒体のコラボレーションの研究(5)海外デジタル環境における漫画コンテンツの可能性など、様々な課題、テーマに関するデータが蓄積され、コミック文化のさらなる発展に寄与するものと考えております。

※コミックの1ファイルは、単行本約40ページ相当となります。
※「コミックi」では1ファイルごと、各20ポイントとなります。
※「フービオ」では4ファイル単位でのパック販売（504円/1パック・消費税込み）となります。

　平成17年4月7日（木）から順次配信開始

　今後、小学館とNTTソルマーレは、初期6タイトルの動向を様々な角度から分析しつつ、ユーザーに更にフィットするような次期タイトルの検討に入ってまいります。そして、両社の業務提携の内容をバージョンアップしながら、コミック業界全体の発展に寄与するために連携を強化していきます。