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生み出す人、支える人

業界最大級のコミックシーモアに新たなレコメンドエンジンを導入。
現場主導で挑戦できるエンジニアの醍醐味とは

前職は大手人材サービス企業にて、バックエンド開発のチームリーダーだった松尾 優太さん。入社後、レコメンド機能刷新プロジェクトに参画し、大きな成果を上げました。エンジニアとしての当社の魅力、さらに仕事のやりがいや醍醐味とは...
松尾さんとその同僚である東郷さんに話を伺いました。

電子書籍事業部 マーケティング部門 内製開発チーム
松尾 優太

2024年入社。新卒でNTT西日本に入社し、法人向けネットワークの構築、研究開発に従事。その後、大手人材サービス企業に転職し、バックエンドのチームリーダーとしてプロフィール基盤の開発・保守および運用プロセス構築などを経験。現在は、コミックシーモアのレコメンドシステム刷新、内製化を推進し、開発戦略の策定やアーキテクチャの最適化にも取り組んでいる。

電子書籍事業部 マーケティング部門 サービス企画チーム
東郷 匠一郎

2022年入社。AIを用いたサービス/機能の企画・開発・運用、UI/UXの改善企画・仕様策定を担当。新たなレコメンドシステムの保守運用フローの策定・精度向上およびコミックシーモア全体への導入に向けた方針策定と設計にも携わる。

「力を貸してほしい」まだ9年目の私に責任あるポジションを一任

それぞれの担当業務を教えてください。

松尾:

私の担当業務は、レコメンドシステム刷新開発のプロジェクトマネジメントです。さらに内製開発のチームリーダーとして、中長期的な開発戦略の策定やアーキテクチャの再設計、開発フローの最適化、チームビルディング等に取り組んでいます。

東郷:

私の主要業務はAIを活用したサービス・機能の拡充において、企画から開発・運用まで一貫して担当しています。また、同サービスのUI・UXの改善や仕様策定も行っています。

松尾さんがエヌ・ティ・ティ・ソルマーレを選んだ理由を教えてください。

松尾:

私は元々エヌ・ティ・ティ・ソルマーレで出向社員として働いていました。当時は、協力会社へのディレクションが主業務でしたが、エンジニアとしてキャリアアップを目指すなら、「手を動かした経験」が必要だと考え、大手人材サービス企業に転職しました。そこで、開発現場の最前線で実際に手を動かし、ビジネスニーズをプロダクトに実装する経験を積みました。将来的にはビジネスに精通したエンジニアを目指していたところ、かつての上司から「もう一度、うちでやってみないか」とオファーをもらいました。

パーソナライゼーションを強化し、より魅力的なユーザー体験を実現するために「力を貸してほしい」という上司の言葉に心を動かされました。また、念願だったサービス企画に携われること、かつ若手ながら責任あるポジションを任せてもらえることに魅力を感じ、入社を決意しました。

代替テキスト

発展途上の巨大プラットフォームに携われる。改善では現場の声を反映

今回取り組んだプロジェクトについて教えてください。

東郷:

従来のレコメンドエンジンは外部サービスを利用していたため、自分たちでチューニングができませんでした。今後も、ユーザーに最適なレコメンドを提供し続けるには、自社でチューニングし、迅速なプロダクト改善を実施する必要がありました。そのため、複数のレコメンドエンジンをPoC検証し、「精度」「運用の簡便さ」「コストパフォーマンス」「他機能との親和性」の観点から検討し、最も優れているレコメンドエンジンを採用しました。

どういった点が難しかったですか?

松尾:

レコメンド基盤とWebサイト側はシステムアーキテクチャが大きく異なるため、両者を統合する新たなインターフェース設計が必要でした。レコメンドエンジンをはじめとする各種AIモデルは、環境や条件により処理時間が変動し、リアルタイム処理の安定性に課題が生じやすいです。
一方、コミックシーモアに接続する外部システムには、厳格なSLAと品質基準が求められます。そのため、変動する基盤を適合させ、安定したパフォーマンスを実現することは、技術的挑戦でした。

システム接続に必要なデータの精査やインターフェースの再整理は非常に困難でした。しかし、前職での開発や保守・運用の経験を通じて、上流工程で技術的負債を防ぐことが、下流工程での多大なコスト回避に繋がることを学んでいたため、強い決意で取り組みました。

プロジェクトを通じて、どういう成果が得られましたか?

松尾:

まず提案した改修により接続課題を解決し、当初予定していたリリースに間に合わせることができました。さらにクリック率が約6倍、コンバージョン率が約4倍と、想定をはるかに超える成果を達成しました。

東郷:

また数値だけではなく「シーモア島」というコミックシーモア内のコミュニティ掲示板もチェックしています。ここでは、新機能やUIの変更に対して、「ここ変わったよね」といった反応を投稿してくれます。それらの意見を参考に、さらなる改善や機能改善も検討していきます。

どんなところに仕事の面白さや、やりがいを感じますか?

松尾:

コミックシーモアは、日本トップクラスのアクセス数を誇る巨大なプラットフォームです。そのシステムを開発・運用するのは、厳密な設計・テストが求められ、障害発生時の損失も大きいため、難易度が高く、エンジニアとして挑戦の連続です。新技術の導入や仕組みの改善に取り組み、今回のように目標以上の成果を上げられた時には、大きな達成感があります。

また、急成長してきたプラットフォームのため、多数の課題が存在しますが、それらを一つひとつ解決していく過程は非常に刺激的です。例えば、レコメンドエンジンの刷新では、単なる機能の入れ替えだけでなく、開発フロー全体を見直すような大胆な決断が求められました。より良いサービスを提供するために進化を目指し、挑戦し続けるこの環境は、大きなやりがいを感じさせてくれます。

サービスへの“愛”と“当事者意識”を持ったエンジニアばかり

改めて、入社して魅力に感じたことはありますか?

松尾:

従業員一人ひとりに裁量が与えられており、自由度が高いことです。また、意見や疑問が否定されたりせず、ミスを責めるのではなくフォローし合う「心理的安全性」が高い風土があります。

もう一つ印象的なのは、エンジニアたちの「熱量」の高さです。会議では議論が始まると、次々と意見が飛び交います。それは各メンバのサービスに対する「愛情」の表れだと思っています。この思いが一つになれば、「私たちにできないことはない」と思わせるほどの力強い情熱を感じます。

エンジニアとして成長できる機会はあるのでしょうか?

松尾:

四半期ごとにeラーニングが募集されており、エンジニア向けの講座だけでなく、財務やマーケティングなど幅広い内容を学ぶことができます。またNTTグループの研修プログラムもあるので、自己研鑽できる機会は豊富にあります。

スピードに対応した次世代の開発体制を構築する

エヌ・ティ・ティ・ソルマーレで松尾さんが今後チャレンジしていきたいことは何でしょうか?

松尾:

競合がひしめき合う中で、レコメンドのような付加価値を迅速かつ安定的に提供することが成長のカギとなっています。それに向け、中長期的な開発プロセスの刷新やプロダクト再設計に取り組んでいきたいです。

またレコメンドシステムでは、社内でチューニングできる体制の構築、最適なシステム運用により、「より良いパーソナライズとは何か」を追及していく。このような取り組みを通じて、ユーザーに高品質で魅力的なサービスを提供し、業界をリードしていきたいです。